沖縄の人口増加率が全国一に


チマタでは一票の格差が取りざたされ、議員定数の是正を国勢調査の結果で見直そうという動きがあるが、平成27年国勢調査速報値によると、沖縄県の人口増加率が全国1位になったことが判明した。

沖縄県の人口は143万4,138人で、前回の平成22年に比べ4万1,320人増えた。率にすると3.0%増で全国一高かった。沖縄県の人口増加率が全国一になるのは、大正9年の統計以来、初めてのこと。

沖縄には市町村が41ある。そのうち24市町村で人口が増加し、17市町村で減少した。最も増加数が多かったのは沖縄市で9,066人。増加率が高かったのは与那原町で12.9%。以下、増加数、増加率の上位5市町村は、下表の通り。 今回の統計の特記事項は、宮古島市と多良間村の人口が計878人減少したのに対し、石垣市、竹富町、与那国町は、計1,060人増加し、八重山(53,498人)の人口が宮古(52,392人)を逆転した。八重山が宮古を上回ったのは初めて。与那国町が増加率で2位の11.2%となったのは、陸上自衛隊の駐屯地建設に伴う長期滞在の工事関係者の流入による。沖縄県の「人口増加計画」によると、県人口は、34年後の平成62年に約160万人になると推定している。気の長い話である。



沖縄県市町村別人口増加数(人)   沖縄県市町村別人口増加率(%)
沖縄市 9,066   与那原町 12.9
宜野湾市 4,369   与那国町 11.2
浦添市 3,934   八重瀬町 9.0
豊見城市 3,867   沖縄市 7.0
那覇市 3,495   豊見城市 6.8


なお、ご参考までに全国の数値は、平成27年10月1日現在の日本の総人口は1億2,711万人。これは5年前の調査と比べると94万7千人減った。国勢調査の総人口が減少したのは、調査開始以来、初めてのことだそうだ。いよいよ日本も人口減少時代に入ったようだ。 全国の人口増加率、減少率、上位5都道府県は、下表のとおり。



都道府県別人口増加率(%)   都道府県別人口減少率(%)
沖縄県 3.0   秋田県 ▲5.8
東京都 2.7   福島県 ▲5.7
愛知県 1.0   青森県 ▲4.71
埼玉県 0.93   高知県 ▲4.70
神奈川県 0.87   山形県 ▲3.9


以上、データは、平成28年2月26日発表の総務省人口速報集計結果より。沖縄県のコメントは、琉球新報を参照して作成。

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