末吉宮はどこですか?


末吉宮


転居して4ヶ月目に入った。雨さえ降らなければ、毎日のように散歩に行く。行き先は、ほぼ固定してきた。北は浦添大公園から伊祖城跡、南は首里城から金城町石畳、西は末吉公園までを歩く。東へはあまり行かない。何故なら大きな墓地群があり、その先は道がないのだが、普段からこういうところには、なるべく近づかないようにしている。

西にある末吉公園は、人工的な公園部分もあるが、中央を安謝川が流れ、全体が亜熱帯の森に覆われており、散歩道が迷路のように張り巡らされている。また、公園内には琉球八社(注1)のひとつ、末吉宮がある。この公園には週に1〜2回は行くのだが、末吉宮のある場所が分からない。道路地図を見ると公園の北の端っこにあるようだ。しかし、公園は7.7haもあるので、たいへん広い。これだけ広いのだから地図の掲示くらいあってもいいだろうと思うのだが、どこにもない。案内標識もない。散歩している人に聞いても「あっちの方」というだけで詳しくは分からない。教えてくれる人もあるが、分岐が多いので聞いただけでは、どこで曲がったらいいのか分からず、いつも途中で迷子になってしまう。なんとか自力で行ってみようと思ったが諦め、公園事務所で地図をもらった。それを頼りに向かったら やっと末吉宮にたどり着くことが出来た。

末吉宮
首里城から末吉公園を望む


都市公園だからフラットな場所をイメージしていたのだが、こんな山深いところにあるとは思っていなかった。その後、首里城から見たが、平坦な丘の高いところにあったので納得した。もらった地図を見ると県道28号線の平良交差点付近からの参拝道もある。末吉宮からの帰路、この道を歩いた。多少のアップダウンはあるが、道幅がだんだん狭くなり、途中から石畳に変わる。墓地の横を通り、幅1mほどの狭い道を下ると平良交差点にある城北外科の横に出ることが出来た。分岐はあるものの、ほぼ一本道なので、この道の方が公園内から行くよりも分かりやすい。後日、平良交差点の城北外科から末吉宮に向けて歩いた。、私は早足で歩いたので10分で着いたが、ユックリ歩いても15分ほどで行くことができる。このページの下に私が加筆した地図をリンクしたので、出かける方はご参考に。



末吉公園
公園は亜熱帯の林の中にある
ヤシの木
公園内のヤシの木には実がぎっしり


末吉宮の説明は、途中の由緒書きに次のように記されている。
国指定史跡  末吉宮跡  昭和47年5月15日指定
沖縄県指定有形文化財 建造物  末吉宮磴道  昭和31年2月20日指定
末吉宮は、かっての琉球八社の一つで、俗に「社壇」と呼ばれている。尚泰久王代の1456年頃、天界寺住持鶴翁和尚が熊野三社権現を勧請して奉祀したのにはじまるという。本殿は三間社流造り本瓦葺きで、前面に向拝を付している。磴道は、参道を登りつめたところから祭場までの8段、祭場から拝殿跡までの21段および拝殿跡から本殿までの7段の一連の石造階段部分をいう。本殿と祭場はそれぞれ別の岩盤の上にあり、両間は切石積みの石造単拱橋(アーチ橋)で継いでいる。なお、磴道は昭和46年に修理され、本殿は昭和47年に復元された。

末吉宮へ行くだけなら、公園の中を通るより、儀保交番の北隣の駐車場に車を置き、城北デンタルクリニックの横の道を登ったほうが分かりやすい。狭い山道と滑りやすい石畳の坂があるので歩きやすい靴で。ハイヒール、ビーチサンダルは避けたほうがいい。そういう場所なので、ほろ酔い気分で初詣に行くには向かないところだと思うが、それでも出掛けるという人は、十分に気をつけて。
地図はコチラから末吉公園地図へ

(注1)琉球八社…琉球王朝の御世、特別な扱いを受けた波上宮・沖宮・識名宮・普天満宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮の八つの神社のこと。祭神は、安里八幡宮のみ八幡神が祀られ、それ以外は熊野権現が祀られているそうだ(Wikipediaより)。


末吉宮跡碑 末吉宮への道
三叉路にある石柱 城北クリニックから入って、右の細道へ。左の石柱までほぼ一本道

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