沖縄で巨大ピーマン
見た目は普通のピーマンの3倍ある(琉球朝日放送より)
本土のピーマンは中型が主流だが、沖縄県島尻郡八重瀬町の具志頭(ぐしかみ)地区で栽培されているピーマン「ぐしちゃんピーマン(品種名:ちぐさ)」は超巨大サイズ。普通のピーマンの重さは30gくらいだが、ぐしちゃんピーマンは70gもある。見た目も普通の3倍くらいはある。大きく育つと自分の重さで落ちてしまうほどだとか。肉厚もしっかりしていて、とてもみずみずしいのが特徴で、 沖縄県内のピーマン出荷量は1200トン。県内で消費されいてるピーマンの6~7割が八重瀬町のピーマンという。
なぜ「ぐしちゃん」なのかというと、栽培されている地名「具志頭(ぐしかみ)」は、昔から「ぐしちゃん」と読まれたことに由来するそうだ。この地区で獲れるピーマンは、リンゴのような甘みがあるのが特徴だという。生産者は「この品種(ちぐさ)は肉厚で水分が多く含まれています。みずみずしくて苦味が少ないので、あまさを感じることができるんです。沖縄の気候を利用して、太陽の熱で殺菌消毒をします。土の中にいる悪い菌をなくすことができるので、沖縄はピーマンを育てるのにとてもいい環境です。肥料も主に有期肥料を使っています」 と言う。収穫のピークは、3月の後半から4月中です。6月末には収穫が終わる(以上、琉球朝日放送より)。
ピーマンはもともとフランス語の“ピマン”が語源と言われており、唐辛子の仲間です。日本には16世紀ごろ伝わったとされています。明治初期にはピーマンと一緒に多くの種類の唐辛子が入ってきましたが、当時はあまり普及せず、一般家庭で食べられるようになったのは戦後の頃だそうです。
ピーマンにはビタミンCが多く含まれており、抗酸化作用、風邪予防などに効果があると言われています。
また、ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いため、加熱してもビタミンCを失うことなく摂取することができます。その他、カロテンや鉄分なども多く含まれています。『ぐしちゃんピーマン』は炒めてもシャキシャキとした食感が味わえますが、生のままでも甘いのでサラダにしても美味しく食べられ、子供でも丸かじりできるほど(以上、JAやえせより)。