沖縄で一番態度のデカイ公園


三文殊公園

いきなり「おい」と人を呼び止める公園


看板がいきなり「おい」と呼びかける公園がある。場所は那覇市辻2丁目にある三文殊公園。北側には波之上自動車学校やゴルフの練習場がある。

三文殊は、「さんもんじゅ」ではなく、「さんもうじ」と読む。三人寄れば文殊の知恵ということわざがあるが、ここでいう三文殊とは、琉球王国時代の賢人である「程順則(ていじゅんそく:名護親方寵文)」、大政治家「蔡温(さいおん:具志頭親方文若)」、そしてスグリ山田 と呼ばれた「山田親雲上:やまだペークミー」の三人が、琉球のことを語りあった場所なので「三文殊」と呼ばれるようになり、それがいつしか「さんもうじ」という地名になったと言い伝えられている。

ところで看板だが、この場所は、那覇市というか、沖縄で最も治安がよろしくないと言われている場所の一つで(住んでいる人にはゴメンナサイ)、「辻(注)」という沖縄一の風俗街がこの周辺に広がっている。そんなところで、いきなり「おい」と呼び止められたらビックリするのだが、内容は看板にあるように「ゴミを持ち帰れ」ということなのでご安心を。

ただし、ここは時間によっては、客引きのお兄さんたちがウロウロしているので、誘われると断れない気の弱い人は近づかないように。

(注) 辻(つじ)…三文殊公園のある辻2丁目はソープランドを初めとした風俗店、ラブホテルの目立つ地域となっており、この公園のすぐ前に風俗の案内所もある。そして、沖縄の夜遊び・性風俗情報誌で「泡店」として掲載されているものだけでも40軒前後にのぼるとWikipediaに書いてあった。
そういう場所でも老人憩いの家、有料老人ホーム、養護老人ホーム、神宮会館、新興宗教の分教會もある。「硬軟取り混ぜて」の典型的な場所である。



公園の木 風俗街
平成30年9月の台風24号で倒れた公園前の木 公園の目の前が風俗案内所


地図をご覧になる方はコチラから ⇒三文殊公園 専用の駐車場はなし。


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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。