〔世界初〕リュウグウノツカイの人工授精・ふ化に成功!


リュウグウノツカイの赤ちゃん

人工ふ化に成功した体長7ミリのリュウグウノツカイの赤ちゃん



神秘的で美しい姿から幻の深海魚といわれる「リュウグウノツカイ」の人工授精と人工ふ化に成功したと沖縄県本部町にある美ら海(ちゅらうみ)水族館が明らかにした。

平成31年1月28日、沖縄県読谷村(よみたんそん)の沖合で、全長およそ4メートルと3メートル60センチのリュウグウノツカイ2匹が定置網にかかっているのが見つかった。2匹はオスとメスで、水族館に運ぶ間に死んだが、研究のため それぞれの体内から取り出した精子と卵子で人工授精を行ったところ受精に成功し、およそ20匹の赤ちゃんが生まれた。

リュウグウノツカイの赤ちゃんは、全長およそ7ミリに成長し、成魚に似た長く伸びる背びれが確認された。初めての飼育で、使う水や水槽の形などに気を遣いながら赤ちゃんの成長を見守っていたが、エサを食べずに衰弱する様子が見られるようになり、2月19日までにすべて死んでしまった。

専門家によると、リュウグウノツカイの人工授精と人工ふ化に成功したのは世界で初めてのケースだということで、謎に包まれた生態の解明につながると期待されている(以上、文と写真は、琉球朝日放送より)。

【リュウグウノツカイとは】
「リュウグウノツカイ」は、長く伸びる赤い背びれや腹びれ、それに細長い銀色の体といった特徴がある深海魚で、その幻想的な姿から「竜宮城からの使者」という意味の名前がつけられている。最大で全長5メートルのものが確認され、深さ200メートル以上の深海に生息するとされている。なお、直接関係はないのだが、このページをUPした翌日の朝「小惑星探査機『はやぶさ2』が、地球と火星の間にある小惑星『リュウグウ』への着陸に成功した」というニュース(詳しくは ⇒ コチラから)が流れていた。偶然だが、ともに「リュウグウ」繋がりのニュースだった。

ところで、HP「Nippon. com」によると、昨年末から、富山県や兵庫県の沖合など、日本列島周辺の海でリュウグウノツカイの発見が相次いでいるそうだ。科学的な証明はないが、深海魚は大地震の前兆を知らせるとの言い伝えもある。折しも各地で地震が起きているが、何らかの異変を伝える使者なのか。ネット上では、昨年6月の大阪北部地震や、8月のペルーでの地震の際にもリュウグウノツカイが見つかっていたとの真偽不明の情報も流れ、「深海で何か起こってるかもしれない。ちょっと怖い」と心配する声も聞かれる。

なお、沖縄県読谷村沖でリュウグウノツカイが発見されたニュースは、沖縄タイムス公式動画チャンネルよりお借りした。真ん中の再生ボタンをクリックすると音が出るので、深夜の場合はご注意を。


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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。