沖縄県人は「おしぼり」をコースターにする?


おしぼりコースター

最初からコースターとして販売されているオリオンロゴ刺繍入りおしぼり。
2枚入で1296円。写真は、発売元のHabuBoxさんからお借りした。



コチラでは、居酒屋など飲食店で出される「おしぼり」を、コースター代わりにジョッキやグラスの下に敷く光景をよく目にする。というのは、沖縄県では、手や顏を拭いた後、使い終えた「おしぼり」は、4つに畳んでコースターとしてグラスの下に敷く習慣があるのである。

本土でも、こういう使い方をする人がいるかもしれないが、沖縄では、これが ごく当たり前のことなのだ。特に男性は、100%近くが「おしぼり」をコースター代わりにするだろう。ジョッキでビールを頼むと、飲んでいるうちにジョッキの表面が結露でビショビショになり、しばらくすると、テーブルは水浸しになってしまう。紙のコースターでは全く役に立たない。そんな状態でジョッキを口に運ぶと、水滴がぽとぽとと垂れ、衣服を濡らしてしまう。水滴がズボンのファスナー辺りに落ちてしまうと、場所が場所だけに勘違いされて恥ずかしくて立ち上がれない。

もちろんテーブルが汚れたら、この「おしぼり」コースターはダスターに変身する。そして用が済んだらまた、4つ折りにして元の位置に戻す。これが沖縄県人の自然な行動なのである。水分を含みすぎたときは、椅子の下で絞って元の場所に戻す。もし、皆さんの中で沖縄の居酒屋に入る機会があったら、周りを見渡していただければ一目瞭然である。女性は下に敷く人もいるが、真下には敷かず、お上品にグラスに触れるようにして横に置く人も多い。


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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。