「クイチャー」って、何?


クイチャー

輪になって踊っているので、本土の盆踊りみたいだ
(写真は、沖縄県芸術振興会 クイチャーフェスティバル実行委員会 より)




ラジオを聞いていたら、宮古島で大勢の人が「クイチャー」を楽しんだいうニュースが流れた。沖縄に来てから「クイチャー」という言葉はよく耳にした。「クイ」は「食い」かナァ?。「チャー」は、沖縄では「いつも」とか「ずっと」、「どう(どうする、どうしょうの“どう“)」という意味だから、勝手に「食いちゃー」だと思って、食べることを連想していた(「クワッチー」がご馳走という意味なので、勘違いして、そう思い込んでいたようだ)。

ところが、使われ方が、どうも食べ物とは関係なさそうな雰囲気だ。Weblioで調べたら、「クイチャー」とは、沖縄県宮古諸島各地に伝承されている伝統的な集団の踊りなのだそうだ。 豊年祭や雨乞いなどで踊られたり、娯楽として随時踊られたりしており、人びとの生活や信仰に深く結びついている。 クイチャーの語源はクイ(声)をチャース(合わせる)であるともいわれる、とあった。集落など地域で独自の踊りがあり、新築祝い、五穀豊穣から雨乞いまで幅広く踊られるという。円陣をつくり、踊り手の半数ずつが交互に歌を掛け合い、足を踏みならして手を高々と挙げて踊るのだ。

その宮古島で行われる行事に「クイチャーフェステバル」がある。毎年11月の第1日曜日に午後から夜にかけて行われる宮古島のクイチャーの祭典。今年は11月9日の開催だった。クイチャーフェスティバルの見どころは、団体ごとに特色のある歌や踊りを一度に見られることである。地域ごとの伝統的な舞いを披露するチームもあれば、現代的なアレンジをほどこした創作クイチャーを披露するチームもある。平成14年から開催しており、1団体の演舞時間は約4分で、それぞれの違いや個性を楽しめるとパンフレットに書いてあった。フェスティバルの中間と後半には、観客も一緒に全員でクイチャーを踊るコーナーもあり、初めての人でも気軽に参加できるのが楽しいのだそうだ。 私は、残念ながら、その時期に宮古島には行ったことがないので、機会があれば参加したいと思っている。
 

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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。