沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
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《追記》沖縄高校生、恩人に再開がニュースに
⇒ コチラからご覧ください(沖縄テレビより)
《追記終わり》
すごく「いい話」である。沖縄では、新聞はトップページの1面で大きく紹介し、テレビも話題のニュースとして紹介しているので、本土の皆さんにも、ぜひ知ってほしいと思いご紹介することにした。
ことの起こりは4月24日、早朝のこと。与那国島のおじさんの葬式に向かった沖縄工業高校のSさんが、航空券を買う6万円の入った財布を無くしたことから始まった。ゆいレール車内でガックリしてうなだれているS君に気がついた年配の男性は、S君に声をかけた。事情を聴いた男性は、その場で財布を取り出して6万円をS君に手渡し、迫っていた出発便に急がせた。感激して言葉も出なかったS君は、そのときは男性の名前や連絡先も聞き忘れたが、帰島後、男性にお礼を言ってお金を返したいと学校を通じて捜すことにした。
それが、5月10日、貸主の男性が見つかった。男性は埼玉県の68才の医師で、勤務先でその話を聞いた同僚が、沖縄の高校生がお金を貸してくれた男性を探しているというニュースを聞いて学校に連絡した。お金を貸した医師は、母親が沖縄県出身で首里高校から新潟大学医学部に進学。その後、医師として県立那覇病院、豊見城中央病院でも勤務し、現在はイムス三芳総合病院に勤務しており、月に1回は沖縄に来ているそうだ。S君が自分を探していると知った医師は、「やっぱり正直者だったんだ」と涙が出たという。医師には19~21才の3人の子供がおり、南城市の留学センターで山村留学をしていた。医師は「子どもたちは沖縄で行き方を学んだ。沖縄の人たちにもお世話になった。沖縄の人たちはやっぱり優しい。恩返しができて満足だ」と声を震わせた。
医師は今月も20日に沖縄を訪れるので、S君や学校関係者と面談する予定。S君も「この方の優しさがなければ葬式にも参列できなかった。今回の経験を活かし、自分も将来、他の人に同じような優しさを分け与えられるような大人になりたい」話しているという。なお、失くした財布は、経緯は記事には書いてなかったが、無事、発見されS君の手元の戻ったそうだ。拾った人が届けてくれたのなら、それもいい話だなぁ(写真は、2019年5月11日付け琉球新報第一面、本文は、同紙と琉球放送のニュースを参考に作成)。
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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。