5月8日はゴーヤーの日


ゴーヤの日


5月8日は「ゴーヤーの日」。1997(平成9)年、ゴーヤーを広く知ってもらい、たくさん食べてもらおうと沖縄県とJA沖縄が定めたもの。

「ゴーヤー」は、島によって「ゴーヤ」とか「ツルレイシ(この呼び方が正式名)」とも呼ばれ、本土では「にがうり」とも呼ばれる。その名のとおり苦味がある。この苦さになじめないと口にできない。私は薄くスライスすれば生でも食べるが、沖縄県人は、生で、そのまま齧る人も少なくない。もちろん、種は食べない。

私は、本土に住んでいた平成4年ころから当時の新品種「群星(むるぶし)」の種を沖縄から取り寄せ、貸農園や家の庭で育てていた。長さ30センチ級の大きく太い実が、毎年、売るほど収穫できた。売ることは、しなかったが… (^^♪)。たくさん獲れすぎて近所の人や友人、知人に配り、それでも余るので会社に持って行って貰ってもらったが、今と違って見たことのない人が多かったので、なかなか馴染んでもらえなかった。なかには、「イボイボの皮をむいたら種しかなかったが、どこを食べるの?」と聞かれたこともあった。

その後、10年くらいしてテレビで「ちゅらさん」が放映されて以降、多くの人もゴーヤーを知ることころとなり、沖縄では計り売りで1本200円近くするのに、本土では、なぜか1本100円以下で売っていた。沖縄産だと送料が高いので、本土で売っていたのは鹿児島や宮崎、熊本産が多かったように思う。収穫量は、農水省の統計を見ると、沖縄県が全国トップで、全体の4割を生産しており、2位、鹿児島県、3位、宮崎県で両県合わせて全国の3割を収穫する。

熱い夏の栄養補給として沖縄ではチャンプルーなどの郷土料理に欠かせない野菜であり、ビタミンCも豊富で、疲労回復にもよく、夏野菜の代表である。昨年(2019年)、5月8日には、糸満市のJAマーケットでは「いいゴーヤー」の語呂合わせで、11時58分。1本58円で売っていた。そんなに安いのなら、私も買いに行きたかった。

なお、数字を裏返した8月5日を「裏ゴーヤーの日」として5月8日からこの日にかけてキャンペーンを行っているところも多い。また、実の色が黄色になって皮をむくと種が真っ赤になっている。種の表面を舐めると、すごい甘味がある。これホント。


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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。