路線バスがスピード違反


路線バス

《画像資料》 指摘された那覇〜名護を走る路線バス
写真のバスがスピード違反をしたのではありません。

沖縄本島の東海岸を走る路線バスがスピード違反を繰り返し、ひんぱんに急ブレーキを繰り返しているという情報が琉球新報社に寄せられた。公共交通の路線バスが一般道でスピード違反を繰り返すことがあるのかと、新聞社は読者からの情報をもとに取材班が那覇発名護行きのバスに乗り込んだ。

日にちを変えて3回乗車したところ、そのうち1回は東海岸の国道329号線で制限速度50キロの道路を80キロ以上で走るのを体感したという。たびたび急ブレーキを踏むこともあり、客が床に置いていた荷物が倒れて中身が飛び出した。 さらに、乗っていた子連れの父親は、降りるときに「安心して乗れないよ」と運転手に苦情を言う一幕もあったそうだ。

以前、沖縄をレンタカーで観光した人のブログを読んだことがある。その人は60キロで走っていたら、定期バスに追い越されたそうだ。バスは明らかに80キロは出ていたと証言している。

新聞社の取材班はバスを運行する那覇市の会社を訪ねた。担当者は「全員ではないが、中には中南部での渋滞の遅れを取り戻すために飛ばす運転手もいる」と速度超過を認めた。会社側は「速度超過は運転手個人の性格の問題だ」と説明しているが、運行時刻表(ダイヤ)の所要時間が短く、間に合わせるためにスピードを上げざるを得ないという事情もあるようだ(以上、琉球新報を参考に作成)。このバスは、那覇市と名護市をうるま市経由で結ぶ路線で、所要時間が2時間38分という、沖縄では一番長い路線バスである。

私も以前、この路線のバスで石川まで行こうと、うるま市のバス停で待っていたのだが、30分待っても来なかったのでバスをあきらめ、タクシーを使ったことがあった。最終の到着時間に間に合わせるためには、車が閑散になったところでスピードを出さねばという運転士の気持ちは理解できるが、そんなダイヤを運転士に押し付けているバス会社の方にも問題がありそうだ。

沖縄県は「わったーバス党」の取り組みでバス利用増を図っているが、路線バスの安全確保は必須である。バス会社も県民の足としての自覚を持ってほしい。


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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。