沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
沖縄の建物といえば、多くの人が赤瓦屋根を思い浮かべるだろうが、それと並んで特徴的なのがコンクリート造りの家である。コンクリートの家の外壁は、塗装の色はさまざまでも何の装飾もないのが一般的なのだが、なかには、個性的なものもある。その代表的なデザインが「花ブロック」である。花ブロックとは、コンクリートブロックに空洞を作って柄をデザインした、沖縄生まれの建築素材で、街を歩けば、様々なところで使われている。上の写真は那覇市牧志のホテルの外壁。
ブロック壁は、ただ積み上げられただけでは家の中に光も風も入らない。そこで、ブロックに穴をあけ、積み方を変えて穴が見える形にし、強い日射しを遮る一方で、穴から柔らかい光と風を取り入れられるようにした。これには、外の景色が入り込む開放感を残しつつ、人の視線も適度に遮断しプライバシーを確保する働きもあった。
さらには、その穴を四角や丸に変えてデザイン性を高めたのは、沖縄を代表する建築家のひとり、故・仲座久雄さん。こうして、実用性と美観を兼ね備えた花ブロックが生まれ、広がっていったという。今では壁だけでなく、バルコニーの柵、建物の壁を覆う外壁、塀など、用途は多く、県内の花ブロックの80%以上を製造する、合資会社山内コンクリートブロックさんでは、100種類の花ブロックを製造しているそうだ。
では、その花ブロックを見てみよう(本文は、HP「さんち 〜工芸と探訪〜」さんを参考に作成、写真の一部は、山内コンクリートブロックさんご提供)。
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背景の「首里織」は、首里王府の城下町として栄えた首里において王府の貴族、士族用に作られていたもので、悠々として麗美な織物が織り継がれ、現在に至っています。この作品は、米須幸代さんの「グーシー花織」です。