沖縄県の意外な日本一


沖縄県の意外な日本一を見つけた。それは、人口10万人あたりのプロ野球選手数である。

2018年現役プロ野球選手出身地ランキングの各球団の支配下登録選手(育成選手含む)のうち、日本国内出身者825人の出身地を比較したものである。
それによると、
1位 沖縄県  2.09人(総数30人)
2位 佐賀県  1.57 (〃13人)
3位 和歌山県 1.26 (〃12人)
5位 福井県  1.15 (〃9人)
という結果で、最下位は、山梨県の0.12人(総数1人)、ブービーは長野県で0.14人(同3人)だった。

沖縄のプロ野球選手で、一軍で活躍しているのは、東浜(ソフトバンク)、山川(西武)、又吉(中日)らがいる。他にも名前を見れば沖縄出身ということがすぐ分かる選手が大勢いる。彼らが活躍すると、チームは負けても翌日の沖縄の新聞は活字が、ひときわ大きくなる。

《追記》統計資料はないが、沖縄県人の高校野球への熱中度も、おそらく日本一ではないかと思う。他県には見られない郷土愛が見て取れる。地元の高校の試合が始まると、仕事もしないでテレビ観戦に夢中になるのは、他県でも見られるだろうが、沖縄の異常度は半端ではない。スーパーに行っても駐車場はガラガラ、店内には客もいない。沖縄の幹線道路である国道58号線は、朝夕のラッシュ時はもちろん昼間帯でも渋滞するのに、試合が始まると車がまばらになった。「オジー自慢のオリオンビール」というビギンの歌には、♪〜今日は那覇市のビアガーデンへ 野球応援 甲子園 明日は準々決勝ど 夜から応援しておくさ〜♪ という歌詞がある。試合の前夜から盛り上がっているのだ。平成22年に興南高校が春夏連覇を果たしたときは、応援の臨時便がANA3機、JAL16機、JATはチャーター便2機が那覇空港を飛び立った。この臨時便のチケットは発売からわずか数分で売り切れ、試合当日は、キャンセル待ちの長〜い行列が出来たそうだ。また、数年前、私の所属しているスポーツサークル(野球ではない)の練習日と野球の試合時間が重なったことがあった。練習に来たのは4人だけだった。全員、本土(大阪、名古屋、千葉、茨城)からの移住者で、地元の人は一人も来なかった。《追記終わり》

なお、プロ野球選手の出身県で総数が多いのは、大阪府で79人、神奈川県50人、福岡県49人の順で、沖縄県を含め、高校野球の強い県の名が挙がった。今年もペナントレースが始まったが、どこの都道府県の出身者が活躍するか楽しみだ。もちろん私は沖縄出身の選手を応援している。


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背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。