離島への船便は「とまりん」から出航する


とまりん

とまりんの外観、出航するフェリーから撮影。左のフェリーは渡嘉敷島行き、右は粟国島行き。

昔、観光で来たとき、泊港の近くのホテルへ行くのに通行人に道を訊ねたら「とまりんの手前を左に曲がって…」と言われ、「とまりんって何ですか?」と聞き直したことがあった。「とまりん」とは、沖縄本島と渡嘉敷・座間味・粟国・渡名喜・久米島・南北大東などの離島を結ぶ船便が発着する泊港にある旅客ターミナルビルのことをいう。伊江、伊是名、伊平屋、津堅、久高を除く離島への船便の多くは、ここから出航する。

建物内には船のチケット発売窓口のほか、ローソン、土産物店、飲食店、OTSレンタカー、海の見えるカフェなどがある。郵便局と沖縄銀行と琉球銀行のATM もある。以下はとまりんからの船便のみ記載で、航空機は記載していない。

◎渡嘉敷(とかしき)島行き
慶良間諸島のなかで、本島に一番近い渡嘉敷島。フェリーで1時間10分、高速船なら35分で行ける。

◎座間味(ざまみ)島・阿嘉(あか)島・慶留間(げるま)島行き
泊港から出航する座間味島行きの船は、本島⇔座間味島間の直行便を除き、フェリー・高速船ともに阿嘉島と座間味島の両方に寄港する。慶留間島へは阿嘉島で下船し、陸路移動(車で約7分)。所要時間はフェリーで1時間30分〜2時間、高速船で50分〜1時間10分。

◎久米(くめ)島・渡名喜(となき)島行き
本島⇔久米島間の直行便を除き、渡名喜島と久米島の両方に寄港する。フェリーを2隻運航しており、船の種類によって島までの所要時間が25分〜40分違う。一番早い直行便は2時間50分。渡名喜島への日帰りは、船便の曜日をよく確認のこと。

◎粟国(あぐに)島行き
1日にフェリー1便のみの運航となるため、島へ行く際は宿泊が必要となる。所要時間は2時間10分。

◎北大東(きただいとう)島・南大東(みなみだいとう)島行き
週1便のみの運航で、片道で15時間かかる。日本一揺れるフェリーという評判なので、船に弱い方は飛行機の方がイイかも。

《ご注意》
離島によってはATMがなく、現金の引き出しができない。クレジットカードも使えないこともあるので現金の準備を忘れずに。 島に薬局がない所もあるので、必要な薬は持参のこと。日帰り旅行のときは、不必要な荷物はコインロッカーに預けると便利。なお、台風が来ると欠航してしまうことが多いので、事前に台風情報をしっかりチェックする必要がある。 台風通過後、天気が回復しても船の運用の都合で運航を再開するまでに時間がかかることがあり、台風が長引けば、離島では飲食品や日用品などが入手できなくなることもある。また、島に宿泊する場合は、必ず予約をしてから行くように。満室だと野宿しなければならない。それと泊る施設によっては、タオルの用意がないこともある。海に入る人は必ず自前でバスタオル持参のこと。渡名喜島では、宿には用意していないので忘れないようにと注意書きがしてあった。

また、毎日運航でない航路もあるので、時刻表を要チェック。とまりんの駐車場は24時間営業で、立体と地下駐車場の2ヵ所ある。車で移動するときに注意することは、ビルの前の国道58号線は、時間によっては大渋滞するうえ、バスレーンの規制区間内なので、時間には余裕を持って到着するようにしよう。船会社に"遅れる"と連絡しても船は待ってはくれない。

建物の6階以上は「沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ 」というホテルもある。
とまりんのHP、HP「たびらい」を参考に作成した。 以上、船便情報は、平成30年8月現在。



泊港配置図 フェリー琉球
泊港配置図 久米島を結ぶフェリー琉球(渡名喜港にて)

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背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。