アンダカシーは菓子?


アンダカシー アンダカシー


ディスカウント・スーパーに行ったら「アンダカシー」という商品を売っていた。初めて見たので、何だろうと手に取った。パックには、名称は豚皮あげとあり、ブタのイラストと「私達は沖縄の伝統の味を皆様の食卓に届けます!」と書いてあった。原材料を見ると豚の皮、背脂、食塩とある。つまりブタの皮を揚げたものなのかなぁ?。

家に帰ってネットで調べたら、次のように書いてあった。
アンダカシーは、「(あぶら)を(あぶら)であげたもの」。豚の背脂肉をフライパンなどで焼くと、ラード油が出てくる。ラード油を取り除いたあとに残ったものがアンダカシーとなる。アンダは「背脂」、カシーは菓子ではなく「かす」のことをいう。沖縄ではブタは、鳴き声以外全部食べると聞いていたが、「かす」でも商品にしてしまうんだ。つまり「アンダカシー」とは「あぶらかす」なのである。

次に行ったときに、試しに買ってみた。一見するとスナック菓子のようにも見える。食べてみた。パリパリとした歯ごたえがあり、噛むと次第に脂分がジュワーっと口中に広がるような…。酒のつまみには合いそうだが、塩分だけで甘みは全くないので、決してお菓子ではなかった。しかし、何かヤミツキになるような予感がする。「やめられない、とまらない」の "かっぱえびせん" のように。ただし、これだけ食べていると口の中が油っぽくなる。

違うスーパーでも探してみたら、商品名は違ったが、あった。この商品には、そのまま食べても、焼きそばの具にしても、煮物、炒め物、みそ汁やスープの具材、沖縄そば、ラーメン、うどんのトッピングに。添加物、保存料を一切使っていない安心・安全と書かれてあった。何にでも使えるようだ。

購入したアンダカシーの製造元である「龍華」さんのHPを見たら、今は、塩なしアンダカシーもあるそうだ。油かすも体に いいと思えないが、塩分の摂りすぎも体に悪いので、健康志向を目指したのかなぁ?。
上の写真:右は「龍華」さんよりお借りした。

《追記》私がこのページをUPして2週間後、アンダカシーを買いに首里駅の近くのショップに買いに行った。見つからないので店員さんに聞いてみた。答えは「今は注文しても入ってこないんです。家族だけでやっているところですので、製造が間に合わないようです」だった。へぇ〜、人気があるんだねぇ。なお、沖縄では、1袋100グラムで238円で売っている。うるま市(工場があるところ)に行ったら買ってこなければ!



ナビゲーションはトップページにあります。⇒ TOPページへ

背景の「読谷山花織」は、「ゆたんざはなうぃ」または、「よみたんざんはなおり」と読みます。琉球王朝のための御用布として織られていました。絶滅寸前だったものを、昭和39年に読谷村で「幻の花織」として復活しました。