鉢植えでバナナが実った



鉢植えの島バナナ

本島中部にある北中城村のEM研究機構で、鉢で育てた島バナナ(下記ご参考)が実をつけた。

同機構では、3年前から島バナナの鉢植え栽培に取り組み、環境条件を変えるなど試行錯誤を重ねてきた。今回実をつけたのは、昨年(平成28年)植えた鉢で、長さ1メートルの苗を直径55センチの鉢に植え、EM肥料を与えて育てたところ、1年4ヵ月で高さ2.5メートルの大きさまで育った。

琉大の名誉教授で名桜大学の比嘉教授の話では「鉢植えで2.5メートルに成長すること自体が珍しく、さらに立派な実をつけたのは、おそらく県内では初めて」と驚いている(琉球新報より)。さて、沖縄が暖かいからか、それともEM肥料が効いたのか?

このバナナの実は、しばらく観賞用にして、時機を見て収穫して味見するとか。さて、鉢植えバナナは、どんな味がするかなァ?

《ご参考》島バナナ…主に沖縄、小笠原で栽培されているバナナの種類。果実は10〜15センチ程度と小さく、皮は薄くて、甘く香りがよい。街を歩いていると民家の庭、公園の植え込みなどでも見られる。なお、今回は、島バナナにEMを与えて鉢栽培したものだが、前述の比嘉教授の話では、エクアドルやコスタリカなどで生産される「有機バナナ」は、ほぼ100%、EMが使われているという。 左の写真は、「EMジャパン」のHPより。



なお、沖縄に来られたときに島バナナを食べる機会があったら、次の点にご注意を。
・島バナナは青い内に収穫するが、青いうちは決して食べないように。食べても、ただ渋いだけ。私は、それを知らないで食べたら舌がしびれた。
・普通のバナナのように黄色になっても、まだ早い。熟してない島バナナは美味しくない。
・黒い点々が出るが、もう少し待つ。
・下の写真のように、全体に黒い斑点模様が出たら食べごろである。押してみると柔らかい。外は黒くても中は白く、レモンのような酸味があるが、普通のバナナより甘みがあり、もっちり系の濃厚な味がする。

沖縄では、だいたい5月から10月ぐらいが収穫期なので、この時期以外には売っていないはず。売っていたら怪しい品カモ。道の駅や農協系のショップで、たまに見かけることがある。太さは3cm程度、長さが10〜15cmくらいである。流通量が少ない希少品なので普通のバナナの10〜20倍の値段だが、一度食べるとヤミツキになるかもしれない。観光地の土産店で、モンキーバナナを島バナナと偽って売っているのを見たことがあるので、くれぐれも ご注意を(島バナナは、モンキーより太くて大きい)。ニセモノを掴まされないよう、本物の写真をお見せする。

島バナナ 完熟島バナナ
普通は この状態で売られている。紐で吊るす店もある。右は食べごろの島バナナ(楽天からcopyさせていただいた)

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