やんばるが国立公園に


やんばる国立公園区域図

琉球新報掲載の図に地名を加筆

今日(平成28年9月15日)、沖縄本島北部の国頭、東、大宜味3村にまたがる陸域と海域、計1万7,300ヘクタールが「やんばる国立公園」に指定された。県内では昭和47年の西表・石垣島、平成26年の慶良間諸島に次いで3番目 となり、全国では33ヶ所目となる。

国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネなどの固有動植物や希少動植物が生息し、多様な生態系が一体となった景観が特徴で、以前に実施された国立・国定公園総点検事業で「わが国を代表する傑出した地域である」などと評価されていた。

また政府は、平成30年を目途に、やんばるの森を奄美大島、徳之島、西表島とともに「奄美・琉球」として世界自然遺産登録(ユネスコ)を目指している。しかし、軍事演習などで環境保全とは相対する米軍北部訓練場と隣り合わせという立地環境にあり、環境保全の重要性を訴える非政府組織(NGO)のメンバーらは、国立公園化は評価するものの「現状の指定区域・条件では世界自然遺産登録は非現実的だ」と懸念している。確かに米軍が射撃演習をしたりオスプレイが大騒音をまき散らす森林で、野生動物が安住できるはずがない。しかし、「琉球・奄美」として世界自然遺産に申請すれば、沖縄の実態が本土はもとより世界に知れることになる。現実を広く知ってもらうにはいい機会となるかもしれない、なお、左図の「特別保護地区」と「特別地域」指定エリアは、木竹の伐採や立ち入りに一定の規制がかかる。

この稿は、琉球新報などの記事を要約し、一部、個人的な意見を加筆したもの。


  ナビゲーションはトップページにあります。

   TOPページへ