沖 縄 移 住 生 活 始 め ま し た
沖縄県の北部に、県内でも話題を集めていた「ジャングリア」がオープンして10日経った。
「このテーマパークが興行的に成功し、周囲の経済に更なる活気をもたらすようになれば、沖縄北部の観光振興、地方都市、ひいては日本全体のポテンシャルを再発見するきっかけになるかもしれない」と期待値は高かったのだが、実態はどうだったか?。
オープン日の入場システムのトラブルは、とくに話題にすることでもないが、事前のCMでは、映画のジェラシックパークのように、ティラノサウルスに追いかけられてジープで逃げ惑う迫力ある設定だったのだが、実際は、期待外れもはなはだしく、恐竜が登場するのは、ほんの少しで、スタッフが「避難口の扉が開きません。本部と連絡が取れません。危険です、危険です」と、さんざん煽り立てて、何の危機感も臨場感をも感じさせない筋書き(参加者は、恐怖を感じるどころか笑みを浮かべていた)が、田舎芝居のようでお粗末だった。上の写真のCMはCG合成だと思うが、あきらかに盛りすぎだ。
巨大な恐竜に子ども達は喜ぶかもしれないが、作り物感が否めず、安っぽい。恐竜に食われる隊長は、しっかり腕力を鍛えただろうなあと思わせる程度。東京ディズニーシーが建設に3,358億円、USJが1,726億円に対し、ここは、たったの700億円だったから、比較にならない。また、恐竜を見るだけなら、ここから車で10分のところに「DINO恐竜PARK やんばる亜熱帯の森」があり、ジャングリアより、はるかに多い80体の恐竜が見られる。入場料は、1,000円である。ジャングリアは7,000円。ん?。
それにアトラクションの売り物「ジップライン」も、わざわざ沖縄に来て、長時間待たされなくても、本土のアチコチにあるので、わざわざ沖縄に来なくてもねぇ。それにパークに隣接して温泉施設があるが、真夏に温泉に入って汗を流しても、外に出たら、また、しっかり汗をかく。空港から2時間もかけてスパに入りに行くなんて、有名な温泉地ならまだしも何か違和感がある。テーマパーク設計の感覚がズレているとしか思えない。なお、スパに入るときは、入場料込みで9,570円。スパのみは2,640円だが、スパのみは、駐車場の予約が出ないそうだ。予約はできないが、有料で2時間まで500円、2時間以上、3,000円。アトラクションのあるパーク内から徒歩では行けない。コンセプトが悪すぎる。なお、CMではプールのように見えるが、お風呂なので水着着用は不可。従って混浴ではない。
地元の新聞・琉球新報は、ジャングリアオープンの日と翌日に50人に来場者にアンケートを実施した。
その結果、パークの満足度についても5段階評価で尋ねると、下位二つの「2」と「1」を合わせ5割となった。聞き取りをした2日間は、いずれも好天ではなかったたことも影響していると考えられるが、満足度が低い理由に、多くが風雨を避けるエリアの少なさと、待ち時間の長さ、園内案内の不備をあげた。駐車場がガラガラだったことを考えると、満車になるくらい人が来たらもっと悲惨かもしれない。おそらくリピーターは、期待できないだろう。なお、口コミが削除された件については、これも地元紙が「考えられるのは、Googleポリシー・利用規約やガイドラインに違反していた。不適切だと報告があった」と、記事にしていた。よほど、悪評だったのだなあ。
もう一つのアンケートもご紹介する、LINEリサーチ(東京都)が全国15~69才の男女1,056人に、ジャングリア沖縄を知っているか調査したところ、認知度は49.3%で、そのうち行ってみたい人は66.4%で半数を超えた。しかし、そんなジャングルアに対する批判は、日を追うごとに増しているように思える。
当初、公開されていた施設のイメージ映像と実際が大きく違うとか、自然や恐竜をモチーフにしたアトラクションがショボすぎる。この件について問いただされたジャングリア側は、こう答えた。「テレビCMはイメージです」って、誇大広告だったのだネ。3時間も待ってアトラクションが5分って何だ(前のアンケートで、待ち時間の許容範囲の平均は51.5分だった)。アトラクションの整理券がアプリではなく紙って、今時遅れているなどというもの。しかし、これらの多くの悪評のおかげで、このテーマパークは、多くの人々の記憶には強く刻まれ、広く知られることになった。これも戦略だったのではという人さえいる。ジャングリアは、単なる話題先行のテーマパークというだけでなく、沖縄というより、日本全体の観光振興の重要な役割を期待されていたのだが、オープン前の期待が大きかっただけに、これらの口コミ評価は大変残念であり、このままではオワコンだという声もチラホラ。
《ご参考》
◎ ジャングリアは"地獄の待避所"? ⇒ コチラから。
◎ ぼったくりジャングリア ⇒ コチラから。
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