沖縄の白いサクラ「クメノサクラ」とオクラレルカ


沖縄のサクラといえば、日本で一番早く咲く「緋寒桜(ヒカンサクラ)」だが、花の色が鮮やかな濃いピンク色なので、本土の人間の感覚からいうとサクラとは思えない。
《ご参考》ヒカンザクラは、音が彼岸桜(ヒガンザクラ)に似ていて間違われやすいので、最近は寒緋桜(カンヒサクラ)ともいわれることが多い。

本土でサクラといえば「ソメイヨシノ」だが、残念ながら沖縄では見ることがない。以前、本土のテレビが、春に咲くソメイヨシノを秋に咲かせる実験をしていた。方法は、秋にソメイヨシノの木をフレームで覆い、エアコンを効かせて、木に寒さを体験させる。その後、フレームを取り去る。そうすると、木は冬が過ぎて春が来たと勘違いして花芽をつけるというものだった。結果、数は少なかったが見事に花が咲いた。つまり、ソメイヨシノは、寒さを体験させないと花芽をつけないので、冬でも本土のように寒くない沖縄では、自然の状態では花をつけない。

本島北部の本部町では、県内では珍しい白い色の桜、「クメノサクラ」が咲くという話を新聞で読んだ。記事によると、本部町伊豆味には、毎年3月頃に見頃を迎える、知る人ぞ知る貴重な白い桜 (クメノサクラ)があり、地区内の公園、庭や沿道などに約1000本余りが咲き誇る姿がみられるというのだ。

このサクラは、昭和29年に本部町伊豆味に住む宮城恒男さんが久米島から持ち帰り、接ぎ木をして育て始め、伊豆味の各家庭や道路沿いに植樹をして咲かせるようになったと現地の案内にあった。 クメノサクラは最初は白い色で咲き、満開になると淡いピンク色になる。そして、この桜は、花が終わるときも、ソメイヨシノと同じように花ビラが一枚一枚散っていく。風が吹けば花びらが吹雪のように舞い散るのも魅力的だ。ただし、樹勢が弱く、管理状態が悪いと枯れてしまうそうだ。デリケートなんだねぇ。

以上、クメノサクラをご紹介したが、カンヒザクラが葉桜になった3月に、もう一度、風情の違った桜を眺めるのもおもしろい。ご当地では、このサクラを記念植樹する人も増えているそうだ。本部町伊豆味の新たな観光名所として、今後、期待できそうである。実物を見に行きたかったのだが、花の咲くころに本部に行く機会がなく年月が流れた。そうしたら、今年、宜野湾市の志真志にクメノサクラがあり、花をつけているというニュースを聞いたので早速、行ってみた。残念ながら下の写真(左)のように、まだ木が小さく、わざわざ見に行くほどでもなかったが、同じ場所にオクラレルカの花苑(その下の写真)があり、そちらの方が見ごろだった。

場所は宜野湾市志真志2丁目にある志真志集会所の北。チブガーラという琉球大学北口近くを流れる川。目の前は沖縄自動車道。RBCニュースによれば、花の数は2千株で、4月下旬に満開となり、来月上旬までは花が見られそう。なお、オクラレルカはアヤメ科の観賞用植物。現地に出かけられない方は、⇒ コチラから

志真志のクメノサクラ 伊豆味のクメノサクラ
宜野湾市志真志の「クメノサクラ」さみし〜い! 伊豆味の「クメノサクラ」(HP「沖縄CLIP」より)

写真を見てがっかりされた方は、本部町の桜(動画)を ⇒ コチラから

宜野湾市志真志に咲く「オクラレルカ」(4/17撮影)

  ナビゲーションはトップページにあります。

   TOPページへ