エッ、こんなものに3億円?


那覇市に龍をかたどった2体の巨大な石像「龍柱(りゅうちゅう)」(高さ約15メートル、幅約3メートル)が、大型旅客船の接岸バースに近い若狭地区に完成した。建設した那覇市は、中国や韓国、台湾の観光客らを出迎える玄関口のシンボルにしたいという。

那覇市が、中国・福州市との友好都市締結から平成23年で30年を迎えたのを記念し、翌年から事業を開始。事業予算は当初の約2億6千万円から工期の遅れや照明の追加設置により、最終的な総事業費は約3億3,300万円へと跳ね上がった。一部の市民からは「無駄遣いだ」と批判も出たが完成へとこぎ着けた。

龍は、もともと中国皇帝の権力の象徴とされてきた。龍でも「5本爪」の図柄は中国皇帝のみが使用でき、朝鮮など中国の冊封(注1)体制に入った周辺諸国は「4本爪」を用いてきた歴史がある。琉球王朝も冊封を受け、首里城の龍柱も4本爪で、今回の龍柱も4本爪となっている。このため、この龍柱が中国の属国の象徴であることや石材には中国の花こう岩を用いるなど、中国企業を潤わせていることなどから、「ごますり龍柱」とも呼ばれ、那覇市民を中心にこの計画の中止を求める声が高まっていた。この建設は、翁長知事が那覇市長だった頃に計画されたものだが、辺野古米軍基地の建設に強行に反対している翁長知事は、市民の声を無視して建設された龍柱には、何故、反対しなかったのだろう?(この項は琉球新報、沖縄タイムスなどから抜粋して作成)。この龍柱を造ることを発案した人にお聞きしたいのだが、そもそも建設の歴史的な根拠は何だったのだろう。

本土復帰から40年、今なお、沖縄は深刻な貧困問題を抱えている。沖縄の貧困率は全国平均の2.7倍という報道もあった(注2)。多くの困窮世帯に支援の手が届いていない現状を顧みることなく、3億円もかけて造るものだったろうか?。ほかに現地に行く用事もないので、下の写真:左は沖縄タイムスWebからお借りした。右は琉球新報より。

龍柱 龍柱報道


(注1)冊封(さくほう)…「天子」と近隣の諸国・諸民族の長が取り結ぶ名目的な君臣関係(「宗主国」と「朝貢国」の関係)を伴う、外交関係の一種。中国の歴代王朝の君主たちが自任した。臣となった者は指定された「方物」を「天子」に献上し、併せて天子の徳をたたえる文章を提出する。これを朝貢という(Wikipediaより)。

(注2)沖縄の貧困率…必要最低限の生活を保つための収入がない人の割合を示す「絶対的貧困率」といい、沖縄県は、平成24年に34.8%、また18歳未満の子どもがいる世帯の「子どもの貧困率」は同年で37.5%といずれも都道府県別で最悪である。さらに伸びも全国平均を大きく上回ることが、山形大の戸室健作准教授の研究で分かった。県内で3世帯に1世帯は貧困状態にあり、その層が急速に拡大していることが明らかになった(沖縄タイムスより)。

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